ショアから青物を狙う!!

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本州・四国・九州での青物のメインターゲットは青物御三家と呼ばれるブリ・ヒラマサ・カンパチである。近年は温暖化の影響か、本州でもロウニンアジが釣れたりイソマグロが釣れたりという情報を耳にするが、沖縄を除く地域では前述の3種がショアゲームのメインターゲットであることは間違いないだろう。では、それぞれの特徴を簡単に紹介しよう


青物御三家


★ブリ…3種の中で最も資源量が多い。ヤズ、ハマチ、ブリと成長する、いわゆる出世魚である。ブリはカツオやサンマ・マグロといった魚と同じように大群を形成して大規模回遊する魚で、その点で他の2種と異なる。基本的に同じ年級群で、型もほぼ揃っている。

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★ヒラマサ…形はブリに似ているが、大群を形成して行動する魚ではない。小型のうちこそ数十匹の群を作るが、大型になると数匹程度の小グループで行動し、さらに大型になると単独行動するものが多い。ブリよりも暖かい海域を好み、黒潮など暖流の影響する海域に多く生息する。

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★カンパチ…習性はブリよりもヒラマサに似ている。ヒラマサ同様、ブリのような大きな群を作る魚ではない。ただ幼魚~若魚のころは比較的大きな群を作り行動する。大型になっても単独よりも数匹程度の小グループで行動することが多い。

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ルアーへの反応はいずれも良好だが、数が多いこともあってルアーマンが最も手にしやすいのはブリである。集団で捕食を行なうことから、群の一部の個体が捕食を始めるとそれに刺激されて群れ全体が狂乱状態になって餌を奪い合うような形になる。そういったことからスイッチが入れば数釣りがしやすい。

こうした習性から1つのルアーに2匹が掛かるようなことがたまにあるが、カンパチの例が最も多いように思われる。青物はダイバーが出す泡によく集まるが、中でも圧倒的にカンパチが多いことからもその好奇心の強さがうかがい知れる。ただ大型は浅場にあまり回遊しないので3種の中では最も釣りにくい。

最も警戒心が強いのがヒラマサで、数が少ないうえに大きな群を作って行動することが少ないので、特に大型のヒットは単発であることが多い。ただ、磯などの障害物をまったく怖がらないので、それこそ人の背が立つような浅場にまで捕食エリアを広げていることがあり、朝夕の薄暗いときや波が高いときには水深1㍍にも満たない浅場に入っていることがある。

ファイトの強さはヒラマサとカンパチがいい勝負、ブリはやや落ちる。これは肉質を見てもわかる。ブリの肉はやわらかいが、ヒラマサとカンパチの肉質は引き締まり、見るからに筋肉質である。持久力もヒラマサとカンパチの2種は図抜けており、中でもヒラマサのファイトは瞬発力もスピードもあり強力である。


青物の行動パターン

青物たちの行動パターンはほぼ決まっていることが多い。たとえばある磯で朝6時ジャストからブリが何匹か釣れれば、翌日も同じような時間帯に釣れることが多く、この傾向は特にブリに顕著に見られ、釣れだす時間も分単位で同じということもあるほどである。これは何かの条件、たとえば潮位、潮流、波浪、ベイトの有無などがかわらない限り続くので、釣れだすと数日続くということがしばしば起こる。だから「釣れている情報」をなるべく早く得ることである。



青物ゲームはヒットさせてから7割の楽しみがあるゲームだ!
青物とのファイトはそれだけアドレナリン全開である!!